「写真を撮りたい」その気持ちは私も心の中にある。なぜ?という問いにはうまく答えられないけれど、カメラを片手に見たことのない景色に自分の身を置くことに、理由のないワクワクを感じる。写真というものがこの世にあることで、少し救われているのは間違いないだろう。
今の時代、一人一台はポケットにカメラを忍ばせている。一眼レフやコンパクトデジタルカメラを持っている人は、スマホの普及とともに減少しているように感じるけれど、スマホで写真を撮るのは当たり前になってきている。インスタ映えなど、誰でも簡単に綺麗な写真が撮れる時代、皆さんは何のために写真を撮っていますか?
この本は、写真家「浅田政志」の生い立ちと共に写真の持つエネルギー、王道である記念撮影で表現する家族のかたちを通して、人と人のつながり、思い合いを温かく表現しています。読み終わったとき、誰しもがほんの少し記念写真を撮りたくなる。そんな柔らかい物語になっています。『浅田家!(徳間文庫、中野 量太 著)』
こんな人におすすめ!
- 写真を撮るのが好き、見るのも好きという方
- 家族のことを少し考えてみようかなと思っている方
- 進路や将来に悩んでいる若者
撮りたい。結局最後は、考えるよりも、直感を信じるしかない。
だって、その直感は、今まで生きてきた自分の経験と思いからしか生まれてこないから。
直感で物事も判断するというのは安易すぎる。ということもあるかもしれない。でも、その直感はこれまで生きてきた自分が経験したことから出る答えでもある。
目の前に広がる穏やかで美しい海は、昔からいつも、考える時間をたくさん与えてくれた。でも決して、海が答えを与えてくれたことはない。
海を眺めていると多くのことを考える。あぁでもないこぅでもないと思考を廻らせる穏やかな時間の中で、行き着く先は自分の本能であることが多い。
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浅田家!
中野量太 徳間書店 2020年08月07日
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