僕らが誰かなんてことは意味をなさない

僕らが誰かなんてことは意味をなさない「コロナの時代の僕ら」

2020年6月12日 AM11:09現在、Googleで「コロナ 感染者数」と検索すると、以下の結果をみることができるが、今では誰もがスマホで毎日送られてくる数字に一喜一憂している…。

4月12日のピークを境に、上がったり下がったりを繰り返しながら徐々にではあるが、新たな感染者数は静かになってきている。全世界レベルで見れば40万人を超える死者数となり、今だ解決の糸口は見えないままだが、各国においても緊急事態宣言が解除され、人の動きは戻りつつあるのが現状だ。

コロナ感染者数200612


感染症が与える影響の大きさ

この書籍『コロナの時代の僕ら(早川書房、パオロ・ジョルダーノ 著)』は、コロナウイルスがヨーロッパで拡大を広げつつある状況で記されたものであり、世界がまだその威力を認識出来ずにいたころに書かれている。とは言っても、ほんの3ヶ月前程度のことであり、ある意味答え合わせでもするかのように目を通してしまう。きっと、その時には一時的なものであり、どこか他人事に捉えていた人も、今こうしてみると誰にも影響を与え生活の一部になっているこのウイルスから逃れられない毎日になっていると考えられる。

感染しないことと同時に生活を維持しなければならないこと

まだまだ、ニュースでは日ごとの感染者情報などがトップニュースで扱われ続けている現状で、その影響力は計り知れない。経済活動にも大きく影響を及ぼし、もはや時間が経てばこれまで通りに戻れるという約束もありはしない。かえってコロナが与えた影響による副作用が多くの人の上に降りかかってくるのも時間の問題だ。

「ある程度、自己隔離をして時が経てば元の生活に戻れるだろう」そんなことを言ってられなくなってきている。多くの企業でその影響は大きく、売り上げ減少、人件費の削減、新しい働き方など、様々な対応を余儀なくされている。企業もその存続をするために苦肉の策に出ざるを得なくなってきている。果たして、1年後にでも蓋を開けてみたら、この世界はどうなっているのだろうか…。

 

こんな人におすすめ!

  • コロナウイルスについて知りたい方
  • 今後の感染症について気になっている方
  • 数学的見解における情報を知りたい方

 

発展と共に抱えるリスクについて

今やスマホやパソコンなど、全世界に張り巡らされたインターネット回線によって、世界中の人といつでもどこでも繋がれる時代。行きたいところに旅に出ることが可能で、食べたいものを好きなだけ食べられる豊かさ。もちろん世界中のすべての人がその恩恵を受けられているわけではないが、先進国の多くの人はその豊かさとともに生活をしている。

あなたが誰かなんてウイルスにとってはどうでもいいこと

その便利さがウイルスにとっては好都合でしかないということ。移動する人、家畜、モノ、それらはウイルスを世界中にまき散らす運び屋だ。勝手に人が人へ感染を拡大してくれるなんて願ったり叶ったりとしか言いようがない。そして、感染する人、しない人、国籍、肌の色、男女、年齢、それら僕らの個性など、ウイルスにとってはどうでもいいことで関係はない。

ウイルスが見ているように人類を見てみないといけない。
コロナウイルスは僕らの個性に対しほとんどなんの関心も持っていないという現実

増加も減少も直線的に変化するというのは思い込み

私たちが、日々感染者数や死亡数などの数値を確認しながら胸を撫でおろしている今、世界中でもその数値が日々刻々と上昇を続けている。昨日より多い、少ないという比較でなんとなく安心したり不安になったり、悪い傾向が出てきても徐々に数値が増えていく程度だろうし、怪しくなったら判断しようと何となく思ったりする。しかし、その感染数は決して徐々になど変化はしない。僕ら人間を、75億個のビリヤードの玉と仮定すると、ひとつの玉はふたつの玉に接触し、そのふたつの球は、それぞれさらにふたつの球に接触をする。そう、指数関数的に数値というものは膨れがるものなのだ…。

何かが成長するとき、増加量は毎日同じだろうと考える傾向が僕らにはある。
現実には、そもそも自然の構造が線形ではないのだ。

人間の価値観で見ている限り、ウイルスのことなど理解はできない

トランプ大統領は、何かにつけ中国を名指しで批判している。どこの国が悪いだとか、アジアが原点だとか、この問題は誰かのせいにしている場合でもないし、すべては人類皆の責任であり課題なのだ。それはきっと、今後も起こりうることであるし、これまでも同じようなことが繰り返され続けている。

まとめ

まだまだ、コロナウイルスによる影響は治まりを見せない現在だが、緊急事態宣言も解除され人々はこれまでの我慢を開放する場所を求めている。世間体を気にする気質の日本人は外出自粛要請に素直に従い、活動率を大幅に下げる結果を生み出し、大きな感染拡大を起こさないでいる。ここから第2波が起こるのでは?と懸念されながらも、着実に低い新規感染者数を維持している。おそらく、来週あたりには、必要以上に恐れる必要ないのでは?と多くの人が活動の幅を広げるのではないだろうか。ある意味、右に習えの日本人気質がほとんどの人が出歩いているからもう良いだろうと、一気に動き出す可能性も高い。そうなればウイルスは再び猛威を振るう準備はできているはずだ。ここから、人間とウイルスの戦いが再びはじまる。1ヶ月後どういう流れになっているのか、改めて確認してみることにしよう。

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