まず「メモ」というものに、これほどまでに皆が注目したのはなんだかおもしろいなぁと思いました。TVで何度も紹介されPR効果も抜群に発揮された、こちらのメモの魔力。簡単なようで実際にメモを取ってみると何をどうメモすればよいのか?と手が止まってしまう人も多いのではないでしょうか。
ただメモを取れば良い、というわけではないことは百も承知ですが、メモを取ることに満足してしまう人が多いのも事実。後で読み返すためのメモではなく、きちんとした目的のもとメモをすることの重要性と価値を覆してくれる内容になっています。メモの取り方をスキルアップしたい方は必読です。『メモの魔力』
こんな人におすすめ!
- メモのスキルを上げたい方
- 思っていることが行動できない方
- 自分の軸を持ちたい方
読み返すためのメモなら意味がない
何かの記録を残すことだけではなく、事実から思考を廻らしアイデアに転換すること。さらには行動に移すことでこのメモは効果を発揮すると著者の前田さんは述べています。ただメモを取るだけなら時間の無駄。忘れないように記録しているだけでは、後で読み返すためのツールにしかならない。大事なのは、そのあとどんな行動を起こし結果を生み出すのかということ。
言葉のストックが表現を洗練させる
「自分の感性にひっかかる言葉」を1つでも多く書き留めておく。
そうすることで、あらゆる日常の出来事を片っ端からアイデアに転換できるのです。
自分は何に心を動かされ、何を幸せと感じるのか?
まずは自分という人物を自分が理解していることが大切です。何をもって喜びを感じるか?を知らなければ何をすべきかさえわからないのです。それらを統合的に表現するのが「自分の軸」ということ、情報があふれる時代だからこそ、必要なもの不必要なものを選ぶ時間も惜しい。軸があればブレることも迷うこともなくなるため、叶えたい夢や達成したい事を明確に突き進むことができるのです。
▼メモによって鍛えられる5つのスキル
- アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
- 情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝達率向上)
- 相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
- 話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
「自分は何者か」「今、何がやりたいのか」「これから何をやっていくのか」といった問いに明確に答えられる人間であるかどうかが、今後、ますます大事になってきます。
まとめ
ただ今流行りだから…とかではなく、自分との対話を増やし、頭と心の中を整理すること。時代の流れに乗りつつも、きちんと軸足を固定して流れを見ることができるようになるためのひとつの手段としてメモを取ることがあるのでしょう。自分の選択に合理的な根拠がいつもないという方にとっては、きちんと決断に導くためのプロセスを踏めるようになるきっかけになるかもしれません。
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メモの魔力
前田裕二 幻冬舎 2018年12月24日頃
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