結果を気にせず今を生きてみよう。

限りある時間の使い方、かんき出版、オリバー・バークマン著

人生とはいったい何年、何ヶ月、何日間を意味するのか?

人生80年とか100年とか色々言われるが、人によってその長さは違う。ただ、私たちはいつか終わりがくるということを実際は理解していて、どうにかしてこの人生を全うしようと日々暮らしている。果てしない宇宙の歴史の中では、束の間の一瞬でしかない人ひとりの人生だが、可能な限り多彩な体験で人生を満たそうと誰しもが考えている。

限りある時間の使い方、かんき出版、オリバー・バークマン著』本書は、効率的な時間の使い方を説いた本ではない。時間の使い方の概念を理解するためのものとして役に立つでしょう。

こんな人におすすめ!

  • 時間をいつも有効に使えていない人
  • やりたいことが出来ていないと悩んでいる人
  • 頑張っているのに成果が出ない人
  • いつも何かに追われているような気がする人



便利さが奪うもの

SNSや広告などを見ていると、時短グッズであったり、委託サービスであったり、簡単レシピであったり、何かにつけて手間のかからない簡単にやりこなすスキル情報が拡散され喜ばれている。それはきっと、限りある時間を有効的に使いたいと思うからこそ、余計な時間を手間を省くために、便利なサービスや商品にすがりたいという気持ちが表れているのだと思う。だが、そのせいで私たちは実は微妙に不幸になってしまっていることに気が付いていない…。

何故かと言うと、すべてにおいて便利さばかりを優先していると、自分がやりたいことがそのうちわからなくなるからだ。

例えば、著者は「私はコーヒーを自分で淹れるのが好き。だが、スターバックスのインスタントがあまりに便利なので、私は“好き”なことをほとんどしなくなった。」と言う。同じように忙しい人たちが、自分の時間を充実させるために、効率や便利さを求めるがあまり、好きなことさえ手放してしまうことがある。

しかも時短技をしたところでその人は暇にはならないのだ。省いた時間だけスマホ時間が増えるだけだったり、やらなきゃいけないことをその時間に割り当てたりしてしまう。結局のところ自分が本当にしたいこと、好きなことに時間を使えるかどうかは、便利さや手間のかからないスキルを手に入れることではなく、本当にしたいことを主体的に選び取り実行することなのだ。多くの人は、あれもこれもとしている内に、またやるべきことを上に積み上げてしまうのだ。

未来ではなく今を生きる

物心ついたときから、僕は将来の結果のために日々を過ごしてきたように思う。試験に受かるために今日勉強をする。試合に勝つために今日練習をする。将来苦労しないように今日努力をする。というように、まだ見ぬ「未来」のための「今」という考え方が当たり前になりすぎていて、人生における「今」を楽しむこと、生きることに目を向けられていなかったように思うのだ。

大切なことは「自分は今ここにいる」という事実に気づくことだ。

自分は無力でどうしようもないやつだ。それを受け入れることで得られる自由がある。何の得もないことであってもやりたいことができるようになる。結果試合に勝てなくても、下手くそながら重ねてきた努力を実感できる。結果を気にせず今を生きるということ。簡単なようで難しいこの当たり前に挑戦する価値はあるのではないだろうか?

未来はいつでも、伸ばした手の少し先にある

であるならばもっと「今」を見て、何ができるのかを考えて生きてみるのも悪くない。


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