「人は食べたものでできている」
こんなフレーズを一度は聞いたことがあると思う。私たち人間は、毎日何かしらの食べ物を口にしてエネルギーを得て生活をしている。健康に良い食事をしなさい。そんなわかりきったことは百も承知で、私たちは日々好きなものを食べている。
甘いものが好き、塩辛いものが好き、人それぞれ好みは違うけれど、今の日本では基本的にお金さえあれば好きなものが食べられる環境が整っているのは間違いない。そんな当たり前に慣れすぎた私たちは矛盾するように健康を願い、ダイエットを試みたりしている。けれど、痩せない。続かない。めんどくさいと堂々巡りを繰り返し、薬やサプリメントに縋りつく。いやはや滑稽でしかない…。
そんなボヤキは一旦忘れて、今回は『本気で痩せたい人のためのメディカルダイエット(幻冬舎、平山 尚、長谷田文孝著)』をご紹介します。
こんな人におすすめ!
- 何度もダイエットに失敗している方
- ダイエットのモチベーションを高めたい方
- 科学的に身体のことを考えてみようかなという方
ダイエットは「引き算」よりも「足し算」が重要!
体重を減らすには、摂取カロリーを減らせばいいんでしょ?と、食べるものの量を減らすことだけがダイエットではありません。毎日、こんにゃくしか食べないなど偏った食事は体重の減少に近道のように感じるが、身体の中の栄養素を失い、痩せるというよりも瘦せ細るに近い。それは健康から遠ざかっていくことにも成りかねません。ダイエットで目標にすべきことは「最小値」ではなく「最適値」なのです。
自分自身の身体をつくるのに必要な要素をポジティブに受け入れていくこと。
タンパク質の過剰摂取はやめるべき
ここ最近、運動をしない女性でも「プロテイン」を飲んでいる人というのが増えてきているが、基本的にタンパク質の摂取目安は「体重1㎏あたり1.2~2.0g」と言われています。例えば、体重60kgの人であれば理想的なタンパク質の摂取量は「72~120g」となります。
しかし、すべてのタンパク質を食事から摂取するというのは、なかなか難しいものです。そこで食事で取り切れないタンパク質を効率よく「プロテインドリンク」で!というのがここ最近の流行りでもある。だが、可能な限りタンパク質は、食べ物から取るのが理想であり、取り切れない場合に限りプロテインに頼るようにするのが良いと思う。
また、タンパク質の摂り過ぎは「脂肪」になるということを理解しておこう。身体に良くても適量を超えると逆効果にもなる。
体重ばかりに気を取られないこと
ダイエットの目標は「体重を落とす」ことではなく、「健康」であるべきだ。
体重ばかりに目を奪われ、肝心な体脂肪や筋肉を理解することを忘れてはならない。私たちがダイエットを望む理由の多くでもある「健康」は目的というよりも「最初の条件」なのだ。
人工甘味料についての見解や「食」や「健康」についての解説などもなり、興味のある方は是非ご一読を。
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本気で痩せたい人のためのメディカルダイエット
平山 尚/長谷田 文孝 幻冬舎 2020年11月25日頃
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