「企画」というと少しハードルが高く感じるけれど、日頃、自分の考えや思いつきは誰にでもあるはず、つまりは誰かに伝えたい事のすべてにおいて言えること。「企画」とは「思い」すべてに置き換えることができるます。
思いを「ひと言」で表現できるかどうか?
あれやこれやと理屈や根拠を並べ、論理立てることもひとつのやり方だが、内容が複雑になればなるほど、いくら良い企画や考えでも相手には伝わらない。
アイデアを生み出すという職種に就いている人は多くないかもしれないが、クライアントや社内の同僚など、相手に伝えたい事や共感を得たいというシーンは誰にでもあるだろう。つまりは、その思いをどう「ひと言で見える」ものにするか?ということが重要である。と本書は述べています。
私もこうしてブログを書いているなかで、無駄な言葉が多くなってしまう癖があることを自覚しています。もっとわかりやすいように、伝わりやすいように、とついつい言葉が多くなってしまいがち…。実際のところ回りくどくなって伝えたいことが良くわからない…そう思われてしまうことが結構あります。こういった癖は訓練しないとなかなか直りません。
「企画は、ひと言。」は、TVの番組制作における企画提案を経験してきた著者が経験をもとに、企画をひと言で表現することの重要性を伝えています。一緒にひと言で表現する練習をしていきましょう!
こんな人におすすめ!
- アイデアをうまく他人に伝えられない
- 何度も提案をしているが採用されない
- うまく伝えたいことが表現できない
企画とは、頭に浮かんだアイデアを言語化したもの。
自分の頭の中だけで思い描く企画やアイデアは、誰かにその真意を的確に伝えなければ実現することはない。言葉で説明できるかどうか?そして、ひと言で伝えられるか?を磨かなければ、いくら良い企画を作り上げても形になることはない。
ひと言の参考例
世に生み出たヒット商品の例から見ると、以下のようなひと言からアイデアが生まれている。
- Apple・・・iPodを生んだひと言は「1,000曲をポケットに」
- ルンバ・・・「任せられる掃除機」
- フリクション・・・「消せるボールペン」
- うんこ漢字ドリル・・・「子供が楽しみながら学べるドリル」
- メルカリ・・・「不用品をスマホで出品できるアプリ」
なるほど!と、納得してしまうひと言ですね。
商品化されているものを簡潔に表現しているため、消費者としてもすごくわかりやすく、それがどんなモノかがイメージしやすい。
違った視点で言えば、買いやすいひと言で表現されていますよね。細かい機能や他社比較などをつらつらと述べられるよりも、ひと言で必要かどうか?欲しいかどうか?知りたいかどうか?が判断しやすいのが特徴です。
シンプルな軸がなければ企画とは言えない!
言葉は短ければ短いほど強くなる
10秒以内、30文字以内で伝えることでその威力は活かされる。
- なんのために
- なにを
- どうする
という「見えるひと言」をつくり出すステップを身に付けて、アイデアの実現力を高めていけると良いですね。
回りくどい表現はいらない、ただシンプルに伝わる言葉で伝えるだけ。そこが難しくて面白いなぁと思います。気になった方は是非一読をおすすめします。
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企画は、ひと言。
石田 章洋 日経BP 日本経済新聞出版本部 2020年08月05日頃
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