人望を集めるのに「豊富な知識」「多彩な経験」「誇れる肩書」は不必要。頭脳明晰で専門技術を持ち合わせた人が皆、成功者になれるわけではないのと同じように、優れた技術を持った人が良い人間関係を築けるとは限らない。日頃、私たちは職場での立場や友人との関係性など、複数の顔を持ちながら生きている。そしてその大半の人が「幸せになりたい」と願いながら日々を送っている。
そもそも人望とは何なのか?
【人望とは】その人に対して多くの人が寄せる尊敬・信頼・期待の心。
「人望」を多く得るためには、良い人間関係が必要不可欠であり、現実問題として、他人とうまく関わる以外に充実した人生を送る方法はない。「人望が集まる人の考え方(ディスカバー携書、レスギブリン)」から気になった点をご紹介します。
こんな人におすすめ!
- 人間関係で悩んでいる方
- 口下手でうまくコミュニケーションgは取れない方
- 多くの人の信頼を得て自分の願望を実現したい方
相手の存在価値を認める
他人と関わることが苦手であったり、好きではないという人も多いことでしょう。多くの友人を作りなさいとか、多くの人と関わりなさいなど、ハードルの高いと感じることを無理してするよりもまずは、人間関係についての原則を理解することからはじめてみよう。
人間関係の4つのルール
- すべての人は、程度の差こそあれ自分本位である
- すべての人は、自分に最も強い関心を抱いている
- すべての人は、自分が重要だと感じたがっている
- すべての人は、他人に認められたいと思っている
まずは、この4つのルールを理解すればよい。
要約すれば、人間誰しもが自分は特別な存在でありたいし、存在価値を認めてほしいと根底では願っている。しかし、そんなことは誰も口に出さないし、当たり前のように自分は価値のある人間だと思っている前提で人と関わっているのだ。自分がそう思わなければ相手も思ってくれないだろうとか、自分に自信がないと思われたくないとか、表面上を取り繕うことでその心を隠している。そして、その自分の価値を認めてくれる人には、心を開きやすく、気付いてくれない人には嫌悪感を抱きやすい。つまり、その人の重要度や価値などは一旦置いておいて、無条件でその人の存在を認めるだけで良い。良いところを探して褒めるなどすれば尚良しだが、とにかく相手の価値をただ認めることがつまりは自分の信頼を築くきっかけになる。
よい人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、
相手が求めているものを与えることだ。
自分話は二の次で相手の言葉に耳を傾ける
人間関係のトラブルの主な原因は、相手の話を聞こうとしないことから端を発することが多い。話を聞いてくれないというだけで敵視され信頼を得られないのはもったいない。相手の要望をまずは聞くこと。すべてを聞き入れる必要はなく、耳を傾けるということだけでも良いのだ。
相手の話に賛同できないケースもあるかもしれない。だが、そこで反論しても結局のところ自分は何も得られないことに気づいた方が得策だ。「そうじゃなく、こうだろう!」と自分の考えを伝える必要はないのだ。
自分の素晴らしさをアピールして自己満足に浸るか、相手に話をさせて自分に好意を抱いてもらうか。自己満足に浸りたいなら自分のことを延々と話せばいいが、あなたはなんの利益を得ることができない。
つまり、人望を得たいのなら自分の考えを用意する必要はない。話を聞いて頷いていればよいのだ。
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人望が集まる人の考え方(ディスカヴァー携書)
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2022年02月18日
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